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娘の桜蔭受験、大学受験予備校講師の目にはこう見えた🌸

代々木ゼミナール現代文講師藤井健志のブログ
模試の話
今年の2月に合格発表があって以来、ずっと気になっていることがあります。それは…

合否調査!

うちの子はバリバリ進学塾を利用しているわけではなかった分、手元のデータと経験値を増やすために、春先からあちこちの「桜蔭模試」を利用していました。しかし、今のところ入試結果の調査への協力依頼がSAPIXからしか来ていないのです。

別にあちこちに「うちの子、うかりました!」と報告がしたくて待っているわけではありません。職業柄「模試による合否判定、どうやってんだ?」というところが気になるのです。

大学受験の場合、全国模試を実施する出版社や大手予備校はさまざまなかたちでその年の模試受験者の入試結果を追跡し、翌年以降の模試受験者への合否可能性提示に活かしています。「合格可能性〜%」という例のやつです。

大学受験生でもたま〜に「自分の合格可能性」と勘違いしている人がいますが、違います。「その時期のその模試でそのくらいの成績をとっているひとのうち何%くらいが合格しているか」を示す数字です(だから夏休み前に志望校合格可能性50%と言われたのが昨年一年勉強してきた浪人生なのか、それともまだ受験勉強始めていない現役生なのかによって受けとめられ方は全く違ってくる)。

そもそも「大学受験生と違って短期に急成長する小学生、しかも受験勉強をスタートする時期もまちまちなのに、母数が少ない特定校別模試でよく合否判定をパーセンテージで表せるなぁ。大丈夫なんかなぁ。」とは思っていたし、生徒にも我が子にもあまり模試の結果に基づく進路のアドバイスをしない方ですから気にもしてなかったのですが、まさかまさかの

入試結果の調査なしとは…

まぁ、四谷大塚、日能研などのいわゆるオープン模試の類なら内部生だけでかなりの受験生がいるでしょうから実際の合否とひもづけしたデータが集まるでしょうが、問題形式が志望校と一緒ではないぶんだけ判定にも無理がありますし、一方で、たまたまうちだけ…ってことでなければ、SAPIX以外で行われている特定校別模試は大した母数もない上に、合否の追跡調査もないままに適当に「合格可能性」なんて言っているのかもしれない…
安易に数値化しないで、もう少し違う表現使えないもんかなぁ。

まぁ、大学受験でもそうですが、中学受験でも模試の成績を真に受けて一喜一憂するのはもちろん、最終的進路決定の決め手にするのはやっぱりよくないってことですね。それより問題の中身を見ましょう。中身。やったことができるようになっているか、これからやるべきのびしろはどこか、ってね。若者、子どもは短期間で見違えるほどに成長するものですからね。

# by sjfujii | 2018-05-17 15:37 | 教育
父の話
父の話_c0195833_21310275.jpeg
しばらくブログをお休みしてしまいました。

娘の中学入試の結果を見届けるのを待っていたかのように父が体調を崩し、3ヶ月の入院生活を送っていたため、なかなか落ち着いて文章を書けませんでした。

亡くなる前日まで意識はあり、娘はじめ孫たち、家族ともやりとりし続けた見事な最期でした。

ブログ再開にあたり、今日はちょっと中学入試から離れ、父の話を書かせて下さい。


5月1日、父が亡くなりました。80歳でした。

数字合わせ、語呂合わせが好きだった父らしく「80歳まで生きる」と宣言した通りの年齢、しかも5月17日の誕生日、車のナンバーに合わせ5時17分ジャストに旅立ちました。

型破りが好きで、結婚式も車の納車も必ず仏滅。今回も私の仕事の都合に合わせてやむを得ず遅らせた葬儀の日程、気がつけば仏滅。

我が子、孫はもちろんよその子でも子どもが大好きだった父、葬儀の日はこどもの日でもありました。葬儀場の宿泊施設は孫の人数に合わせたのか、これもたまたま6人分になっていて、通夜の夜をちゃっかり孫6人と楽しく過ごしました。

火葬場の順番待ちの札の数字も当然のように誕生日の「17」、サプライズ好きなのはわかっていたけど、待合室でも私の知人とばったり会わせ、その方からその場で仕事の依頼を引き出してくれた。
タバコ好きの親父のためと隣の霊園の喫煙所にセブンスター吸いに行ったら今度は頭上には俺の剣友の家の置きバケツ。しかもそいつは親父が初めて俺を対外試合に連れて行った時の対戦相手(強烈な面二発で負け)であり、後には東大剣道部で同期となる男。出来過ぎです。

神道の50日祭は納骨の日、それがばっちり父の日であることにも一昨日気づいたけど、もう驚きません。今や昨日の犬の散歩の途中で犬のウ○コ踏ませたのも父の仕業と確信しています。笑い転げて喜んだだろ?

この世にいる間はもちろん、その後も楽しませてくれてありがとう。おかげで生きるのが楽しいよ!そちらも今頃「もうこれ以上死なんから」と、久しぶりのくわえタバコで道中楽しんでいることでしょう。いつになるかわからんけど、やり返せるだけのネタを仕入れてから会いに行きます。
お父さん、またね。ありがとう。










# by sjfujii | 2018-05-14 19:42 |
学校と受験
私は学校教育絶対主義者ではありませんが、どうせ学校教育を利用していくなら、受験にもそれを上手く活かしていく方がよいと考えています(もちろん学校を子どもの教育の場としない選択も行われうると考えてもいます)。一番気の毒なのは「学校の勉強だけではちょっと入試に対応するのが難しい」というおとなの言葉を「学校の勉強は入試の役に立たない」と勝手に読み換えた子どもらが1日の半分を無為に過ごしてしまうことではないでしょうか。

正しい「批判(クリティカルの訳語としての)」精神は身につけるべき大切なものだと思いますが、安易な全否定は全肯定と同じくらいリスクが大きいように思います。割とよく目にするのは、入塾テストやハイレベルな模試にチャレンジして、それまでに見たことがないような悪い点を取った時に「このままではダメだ」という思いが余ってそれまでの学校での(場合によっては塾での)学習を全否定してしまうパターン。本人なり、親なりのネガティブな感情のエネルギーに偏った「犯人探し」のベクトルが加わると、結果的にすごく遠回りな学習法を選択することになることがあります。

# by sjfujii | 2018-03-01 05:00 | 教育
読書の効用③〜どうしても読書ができない子の場合〜
これから中学受験を迎える世代ならまだまだこれからどうとでもでくるでしょうが、それにしても子どもか読書の習慣を身につけるのは大変です。私は教え子に、まずは学校の現代文の授業の予習をするように勧めています。
読書もせず、授業の予習もしないという場合、仮にどんなに復習を頑張ったとしても、初見の文章を自分の責任で読む経験がテストの時だけになってしまうというのがひとつ目の理由。
また、予習をした上で授業に臨むと、教員の解説によって自分なりの読みが相対化されるため、以前書きました「出題者、筆者、受験生(自分)」の関係を形成するのに役立つというのがふたつ目の理由です。

小学校の教科書、主だった掲載作品は驚くほど昔と変わっていません。ごんぎつね、大造じいさんとがん、やまなし…昔を思い出しながら、親御さんも一緒に楽しく読んでみたらいかがでしょう。お子さんがいやがらなければですが。笑

# by sjfujii | 2018-02-28 12:29 | 教育
読書の効用②〜書籍の紹介〜
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国語に出題されるタイプの文章かどうかはさておき、うちの娘が愛しているのが向井湘吾「トリプルゼロの算数事件簿」シリーズ。
(099-1)トリプル・ゼロの算数事件簿 (ポプラポケット文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4591145107/ref=cm_sw_r_cp_api_fuoLAbS8083TR
いつも続編を待ち続けている状態。このシリーズが毎日朝日小学生新聞に掲載されていたのに加え、ジャイアンツファンになったおかげで娘は必ず毎日新聞を読むようになりました。ちなみに向井さん、私と同じく東大剣道部OB!娘はそれも喜んで、私への評価にもプラスに作用しているかも。向井先生、ありがとう!笑
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受験国語の文章を読んでいるうちに「続きが気になるから買って欲しい!」と娘が言ってきた第一号は、あさのあつこさんの「かんかん橋を渡ったら」。読んですぐに受けたテストでも「きょう『かんかん橋を渡ったら』が出たよ」とご満悦でした。
かんかん橋を渡ったら (角川文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4041038987/ref=cm_sw_r_cp_api_7loLAbEMPY9BC
ちなみにあさのあつこ、重松清という児童文学の「両巨塔」、私と同郷の岡山出身です。…ただそれだけです^^;笑
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そして娘が最近気に入っているのがこちら「浜村渚の計算ノート」。
浜村渚の計算ノート (講談社文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4062769816/ref=cm_sw_r_cp_api_txoLAbJ1982AB
こちら向井湘吾さんの作品と並んで18年度灘中学新入生に薦める本に入っているそうです。



# by sjfujii | 2018-02-27 13:43 | 教育


by sjfujii
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